防波堤 Back

 
港に穏やかな水域を確保する。波浪や高潮から港を守る。安全な船舶航行や生活のための防波堤は、代表的な港湾施設のひとつです。深さや波の高さなど、地域によって異る港の周辺環境に適応するためにさまざまなかたちの防波堤が建設されています。ここでは、代表的な防波堤の構造について簡単に説明します。

捨石防波堤    
  海底に石を積み上げてつくる、防波堤の原形といえる構造をもっています。わが国でも、古くから利用されてきた形式です。山型の断面で波を受けとめることで、波のエネルギーを弱めます。
     
直立防波堤    
  垂直な壁面で波を反射させる構造の防波堤です。中空の函状コンクリートに土砂などを詰める「ケーソン式」と、コンクリートのかたまり(ブロック)を積み上げる「コンクリートブロック式」がその代表的な形式です。
     
混成防波堤    
  捨石防波堤と直立防波堤の利点を組みあわせた構造の防波堤です。海底の地形を問わない捨石による基礎マウンドの上に、直立防波堤を乗せる、という形式で建設されます。基礎マウンド部と直立部のバランスを調整することによって、地盤の強度や波の強さなど建設水域の環境に合わせたうえで、経済的な防波堤の設計が可能となります。
     
消波ブロック被覆堤    
  直立堤あるいは混成堤の前面に消波ブロックを設置したもので、消波ブロックによって波のエネルギーを散逸させるとともに、直立部で波の透過を抑えています。

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