海洋土木技術

④桟橋

 桟橋は、支柱の上に桁を渡して床を張った係船岸であり、岸壁と並び代表的な係船施設の一つです。利点としては、他の係船岸に比べて軽構造であるため、軟弱地盤にも建設でき、既設岸壁増深化への対応が容易なことなどが挙げられます。構造形式は、杭式・円筒又は角筒式・橋脚式の3形式に大別されます。

施工の流れ

一般的な「杭式横桟橋」の断面図と施工の流れを以下に示します。

杭式横桟橋

施工の流れ(杭式横桟橋)

主な工種の紹介

以下に「杭式横桟橋」の主な工種について紹介します。

・鋼管杭打設
基礎となる鋼管杭を油圧ハンマあるいはバイブロハンマを装備した杭打船により打設します。

鋼管杭打設(杭打船)

・上部コンクリート打設
桟橋の上部コンクリートをコンクリートミキサー船にて打設します。