海洋土木技術

②護岸

 護岸は、波浪による陸岸の侵食及び水圧による陸岸の崩壊を防止するための構造物で、外郭施設の一つです。
構造形式は、防波堤と同様に傾斜式・直立式・混成式の3形式に大別されます。また、堤体に用いる主材料には、捨石・コンクリートブロック等が挙げられます。

施工の流れ

一般的な「捨石式傾斜堤護岸」の断面図と施工の流れを以下に示します。

捨石式傾斜堤護岸

施工の流れ(捨石式傾斜堤護岸)

主な工種の紹介

以下に「捨石式傾斜堤護岸」の主な工種について紹介します。
(各工種の状況写真については「防波堤」を参照)

・基礎捨石投入
基礎捨石は、均し作業を容易に行えるように、潜水士による投入指示に従ってガット船により投入します。

・基礎捨石均し
基礎捨石の投入完了後は、潜水士により荒均し・本均しを行います。

・被覆ブロック据付
堤体の基礎である捨石の飛散や流出を防ぐため、起重機船により被覆ブロックを据え付けます。

・上部コンクリート打設
海上打設の場合には、コンクリートミキサー船にて上部コンクリートを打設します。